私が算命学と出会いました時、忘れていた深い記憶が甦りました。それは、20代も半ばを過ぎ、当時、上目黒に在りました実家で、お琴教室を開いて居りましたが、父が現役を退き、ゆっくり暮すため引越しをする事となり、私は近所に音を出しても良い部屋捜しに苦労したのでした。そしてやっと見つけたのが池尻大橋の或る建物の2階の角部屋でした。その一階正面の部屋に算命学宗家高尾義政先生が居られたのです。
当時、私自身が将来、激動の人生を経て算命学を学ぶ事になるとも露知らず、琴のレッスンに疲れてふっと窓の外に目をやると、紬の和服を着こなした、宗家が外出なさる姿を何度もお見かけし、同住民として、行き交う時にご挨拶をした記憶もあります。
しかし、私が結婚をし、そこを去る迄、一度も相談者としてお部屋を訪ねる事はありませんでした。今は不思議な人生のドラマティックな必然性に身を委ねる余裕を得ています。
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